令和8年6月9日、農業大学校の視聴覚室と食堂にて連携会を開催しました。今年度入学した1年生44名を対象に、県内をリードする農業法人6社がそれぞれの経営や熱い思いを伝える貴重な機会となりました。
当日は、各法人が10〜15分ずつの持ち時間で自社の紹介を行いました。参加した6社の先進的な取り組みをダイジェストでご紹介します。
- 上原グループ(国東市)
水耕栽培による小葱やレタスを主力とし、種まきから輸送までを自社で行う独自の直販体制を築いています。最先端の鮮度保持技術「ZEROCO」を活用した長期保存試験など、常に新しい挑戦を続けています。
- 株式会社シセイ・アグリ(豊後大野市)
白ネギを専門に生産しており、社員一人ひとりが経営者意識を持つ「全員経営」を実践しています。インドネシア人実習生を含む全社員がビジネスゲームで経営数字を学ぶなど、人材育成に力を入れています。社員全員が仕事に対する主体性を持つ事で、強靭な組織づくりを行い、また評価の透明性を高めて働きやすい環境づくりに挑戦しています。
- 株式会社仲井農園(豊後高田市)
冬は豊後高田市の干拓地、夏は九重町の飯田高原という2つの拠点を活かし、年間を通じて高品質な白ネギを安定出荷するリレー栽培を行っています。国際的な農業生産基準(GAP)も取得しています。仕事では、特に農業は天候の影響や市場の影響も大きく思うようにいかないこと、失敗することも多いが、それでも諦めないことこそが最後は大事になってくると熱く伝えました。
- 株式会社らいむ工房
建設業から参入し、今では160ヘクタールを超える県内最大級の規模を誇る農業法人です。「全社員の幸福最大化」を理念に掲げ、大手コンビニ向け商品に採用される「紫もち麦」など高付加価値な作物づくりを展開しています。規模が大きい、人手が足りていない、まだ技術が未熟、こうしたところを理由にせず「当たり前のことを当たり前にする」大事さ。そして夢を持って諦めずに取り組むことの尊さを学生に伝えました。
- 有限会社ハーブガーデン(大分市)
大葉の生産で九州シェア約10%を占めています。データ分析に基づくマーケティングだけでなく、自ら売り場に足を運ぶ泥臭い営業、さらには選別ロボットなどのスマート農業にも挑戦しています。効率化のために機械化は必須であるが、その分人の労働価値を高めていかないといけない、人にしかできない仕事をしていくためにも学ぶことをやめないことの重要性を伝えました。
- 有限会社育葉産業
エンジニア出身の代表が、データや環境を細かくコントロールする「設計する農業」で水耕三つ葉を生産しています。三つ葉を使ったカクテルの提案など、新しい需要の創出にも取り組んでいます。他業界を知ってからの農業界へ挑戦も選択肢として有効である事を伝えました。どのような経験も活かしていく、という考え方の重要性を伝えました。
各社の紹介では、学生たちから毎回たくさんの質問が飛び交い、熱気あふれる時間となりました。

経営者の皆さんに共通していたのは、「農業は思い通りにならないからこそ面白い」という前向きな姿勢です。これから農業を学ぶ学生たちに向けて、「農大で出会う仲間とのつながりは将来の大きな財産になる」「自分の強みを伸ばし、失敗を恐れずに挑戦してほしい」という温かいエールが送られました。
後半では、2年生も交えた交流交歓会に。
多くの学生が、法人会員を囲みたくさんのコミュニケーションをとっていました。

今回の連携会での学びを活かし、より充実した行事となるよう、今後は本協会役員と農大関係者での振り返りや、さらなる内容の検討を進めてまいります。
是非、正会員の皆様の次回は多くの参加をよろしくお願いいたします!