去る3月19日(水)に農業法人めぐりin西部地区を実施しました。
視察先は(株)タカヒコアグロビジネス。女性農業委員・推進委員からなるウーマンアグリネットからも是非視察してみたいとの声があり、今回共同開催に致しました。私も実は今回が初めての圃場視察なので、非常に楽しみにしておりました。
視察先の(株)タカヒコアグロビジネスは、農業への参入企業であり、九重町に広さ5,000m²を超える圃場(愛称:愛彩ファーム)を構えています。生産品は、温泉熱で栽培するパプリカ、トマト、白ネギそして最近採卵等の畜産にも挑戦中とのこと。更に、同社はカフェレストラン「いろのわ」を経営しております。
経営的特長が多彩なので、今回の法人巡りは、(株)タカヒコアグロビジネスだけを視察地に定めました。
3月にも関わらず降雪というあいにくの天気の中、貸切バスで最初に向かったのは、「カフェレストランいろのわ」。
いろのわは、大分市立美術館内にあります。参加者は、今回の視察仕様のスペシャルランチを頂きながら、食へのこだわりや思いを伺いました。
同社がレストランを経営するのは、食文化の発信そしてアートと食のコラボレーションで「人の和」を作りたいとの思いから。
日本においては戦後復興から当たり前になっている物の飽和状態が続いています。これからは物にお金をかけるプロダクトエコノミーではなく、経験や体験に価値を見出すエクスペリエンスエコノミーの時代です。
何も知らずに食べてももちろん見た目もよく美味しい料理ですが、背景をしって食べるとまた感じ方見方が変わります。より一層美味しく味わうことが出来ました。
お腹と心を満たした後は、圃場。衛生にも配慮しているため、白衣とシューズカバーを装備しての視察です。
同社の主要栽培品目である「温泉パプリカ」。その名のとおり温泉熱を活用し、冬の寒さが厳しい九重町で安定生産を実現しています。
もうもうと湯気を出す温泉がハウスの内外に張り巡らされたパイプ内を流れる仕組みになっていました。この日は雪が舞いしっかり積もる厳しい寒さがある日でしたが、パイプからの輻射熱でハウス内はぽかぽかでした。
また、農作業のスマート化にも積極的に取り組んでいました。パプリカの誘引を人の背よりはるかに高く設定しており、同作業するのかと思っていると、畝幅に太いレールが。ここに伸縮する高所作業台を設置しボタン一つで高さ調整ができるものでした。少ない作業員で効率的に収穫作業等を実施するための設備とのことでした。
また、見逃せないのが、ハウス内の清潔さ。農業とは思えないほど、ごみもなく白く清潔感のあるハウスで、また従業員の休憩所もまるでカフェのようにおしゃれで居心地のよいものになっておりました。従業員が高いパフォーマンスを発揮できるような配慮を感じました。
参加者の皆さんも多くの驚きや学びがあったようで、帰りのバスではおしゃべりで大盛り上がり!楽しんで頂いたようでよかったです。
今後も今回にように楽しみながら、味わいながら学びや発見があるような企画が出来たらと思っておりますので、また積極的な参加お待ちしております!
いろのわURL⇒https://ironowa.jp/
(株)タカヒコアグロビジネスURL⇒https://takahiko-agro-business.jimdofree.com/
書いた人:ひ