令和7年2月18日に「大分サステナブル・ガストロノミー大交流会2025(今後サスガス交流会と呼称)」に参加してきました。
サステナブルとは、持続可能性。ガストロノミーとは、食文化、食を文化・芸術の観点で考えることを指します。
今回参加したサスガス交流会は、大分県中部振興局が事務局を務める「大分サステナブル・ガストロノミー推進協議会」が主催するイベントで、開催地はかんたん公園のアイコンともいえるクラシカベイクオーレでした。
食文化は、農業生産者、料理人、旅行業者、宿泊業者など様々な立場によって守られ、また創造されているという観点から、そうした関係者が一堂に会する機会として、本交流会を実施しているとのこと。
実際参加してみると、行政関係者も含め様々な立場の人が120人以上集まり、開会前から盛んに交流が会場のあちこちで行われていました。農業者の方も30名弱参加されていたようでした。
さて、今回のサスガス交流会のメニューは、第1部でパネルディスカッション、第2部で懇親会という構成でした。
第1部では農業生産者の立場として大野 貴博さん(キュウセツAQUA(株):オリーブ)、料理人の立場として梯 哲哉(かけはし てつや)さん(オットエ・セッテ大分:イタリアン料理)、食の関連企業の立場として木村 真琴さん((株)たべごとカンパニー:フードディレクション)がパネラーとして登壇し、自己紹介から自身の取組み、パネラー相互で食文化についてどのように考えているかがお話されました。
皆さん「作って終わり、売って終わり」ではなく、お客さんに作物を、料理を、サービスを通じて何を与えたいのかもたらしたいのかという点を常々意識していることが伺い知れました。
あっという間に時間となり、惜しまれつつも終了となりました。もっと聞きたかったです!
第2部では、参加者みなのお待ちかねである懇親会です。活動のテーマでもあるサステナブル・ガストロノミーを体現した料理の数々がビュッフェ形式で提供されました。生産者の顔と拘りが見え、その素材の良さを引き出した料理の数々に、ついつい全メニューに手を出し、食べすぎました。料理の思いや食材の背景が分かった上で頂くとより美味しく感じられ、満足度も高かったです。参加者の皆さんも美味しい料理を囲み、更に交流が盛り上がっておりました。
来年度からは、事務局が中部振興局から移管され、我が法人協会の会員でもある(株)タカヒコアグロビジネスが担うとの事。
食にまつわる状況としては、日本人の人口減少、インバウンド需要の急増、米価の高騰、農業資材の高騰など、様々な課題がめまぐるしく変化しています。その中でも、変えてはいけない、守らなければならない要素が食が紡ぐ「食文化」だと思いました。
今後は、(株)タカヒコアグロビジネスが事務局を担うこともあり、本法人協会も主要事項として販売機会創出事業を展開していることから、同協議会との連携も模索したいと考えております。
まだ具体的な取組み企画はこれからですが、会員の皆様にワクワクしてもらえるような取り組みにしたいと思いますので、今後とも乞うご期待の上、ご協力も何卒宜しくお願い致します!
作成者:ひ