「総会以外でももっと気軽に全会員が集まり交流できる機会を作りたい」そうした思いから昨年度から実施しているのが、年末納会です。
より身近に協会を感じてもらい、また年末差し迫る中で会員相互の交流で楽しい時間にしたいと思い、お声掛けをしたところ、昨年度以上の会員に集まっていただくことができました。
また、今回は大分県が所管する県内への参入企業の皆さんも招き、総勢80名弱の参加者となりました。
交流を目的としつつも、せっかく多くの法人経営者等が一堂に会する機会でもありますので、有益な時間にもしてもらうため、研修会を実施。
今回の研修会テーマは「人材」。外国人人材、経営体間の人材交流、若年層雇用と3つの切り口でテーマを掘り下げました。
まず、(株)ウィルテックと(一社)宮崎県農業法人経営者協会から、外国人材の地域または経営体間連携について情報提供頂きました。
昨今の情勢として、日本人だけでなく、外国人材も容易に手配できなくなっています。業界間の取り合いだけでなく、国家間での取り合いも起こる兆しがある中で、日本の言語・環境を学び、営農管理の経験を積んだ人材を、法人の営農状況を鑑みて適切に手配できることのメリットは計り知れません。
このような人材手配を可能にするスキームについてご提案を頂きました。他業界でも起こり始めた「人手不足倒産」は他人事ではありません。人材に憂いがないだけで、経営計画は大きく変わります。会員には、上手く活用頂きたいと思います!
次に実施したのは、(株)三木田とシセイ・アグリ(株)によるパネルディスカッション。
(株)三木田は、北海道でネギを生産する法人で、今回代表の三木田さんに遠路はるばる来県頂きました。この両社は、産地環境が異なることに着目し労働力を融通する人材連携を行いました。その取り組みについて、いい点課題点等をお話頂きました。
いい点としては、両社ともネギ栽培なため、従業員に栽培知識があるため、スムーズに作業に取り掛かることができ、労働力を受けたシセイ・アグリ(株)では活躍されたとのことでした。
課題としては、やはり従業員を移動するにあたり、手続き面や旅費等の費用面でつり合いを取ることが難しく連携継続ができなかったとのことでした。
とはいえ、両社とも、今後もこのような企業間による人材シェアは選択肢の一つになると考え、また基幹的従業員の研修手段としても活用できるのではとの意見もでました。法人協会という枠組みを活かして、何か企画できればと思いました。
最後に人材テーマにした情報提供は、(株)タイミーによる「インターン求人広告による若年層雇用対策」です。
今やすっかり定着しつつある「スキマバイト」という言葉。その先駆者と言えるのがタイミーです。時間単位で働くことができ、また面倒契約関係もアプリケーション内で完結することもあり、急速に利用者が増えてきました。
とはいえ農業で働き手は集まるのか、と個人的にも懐疑的でしたが、利用した会員からは人が来るという声。農業であっても市街地から離れた地域でも働き手が集まるということから、タイミーの登録者数の多さ及び属性の豊かさがあるなと感じました。
また、タイミーは、働き手の引き抜き(=直接雇用)が認められています。
こうしたタイミーの媒体パワーを活用し、協会会員の若手雇用の促進企画ができないかということで、タイミーのアプリケーション内で、法人協会バナーを作成してもらい、会員が掲示したインターン求人を総覧できるような取り組みを企画頂きました。
会員にとっては、通常のタイミー利用と変わらずに活用できるため、是非多くの会員に試して頂きたいですし、これを機にタイミーで労働力確保ができるということを知ってもらえればと思います。
その他協力会員等からも情報提供を頂き、非常に濃い研修となり、ようやく交流会へ。
会場あらゆるところで、会員相互または参入企業の方々と活発な情報交換が行われており、盛況のまま終えることができました。
「入会してよかった」と思って貰えるようなタメになる情報発信も引き続き行って参りますが、何より「楽しい」と思って貰え身近に感じてもらえるような企画を今後も実施していきたいと思いますので、宜しくお願い致します!
※いずれの取り組みも興味関心ある方は是非お気軽に事務局までお問い合わせください!