季節が変わってしまいましたが、去る9月17日(日)にレゾナック武道スポーツセンター武道場にて
『農林水産系高等学校・農業大学校対象合同相談会』が開催されました。
県内で一次産業を学ぶ生徒及び学生が将来を検討する際、
「農業法人等の経営体を就職先として視野に入れて欲しい」そんな思いの元、
7月の法人めぐりと9月の特別講義に続く取り組みとして本相談会が実施されました。
高校生を対象にしたこの様な就職フェアは、県内はもちろん、全国でもない取り組みではとのことでした。
まずは県内農業系高校10校と農業大学校の合わせて261名の生徒が、9グループに分かれ
セミナーブースと法人等出展ブースそれぞれで説明を聞きました。
セミナーブースでは、大分県関係課より「大分県の農林水産業の概況」について、
法人等出展ブースでは参加29社が、自社PRや求める人材についての説明を行いました。
オリジナルのマスコットや椅子カバーなどでアピールする法人も有り、
シンプルなことでは有りますが、初見のプロモーションとして有効な手段だと思いました。
9グループが一巡した後は、フリーの相談会の時間を設けました。
グループごとではなく、参加者自身が興味の有る企業ブースに向かい、質問等行いました。
想像以上に自主的にブースを巡る学生が多く、興味関心を抱いてくれているのかなとうれしく思えました。
生産者にとっては、より興味を持った学生に直接魅力を伝えることができる貴重な機会になったのではないでしょうか。
「将来の選択のひとつとして農業が有る。」ことは分かっていても
農業法人に就職(雇用就農)すること以外はイメージが湧かないという生徒さんが多かったかもしれません。
今回を機に県内の一次産業について知り、職業選択肢として認識してもらうことは出来たのではと思います。
初めての試みで、もちろん改善点も多く見つかりました。
採用活動に関して意欲的な法人に対して、学生側に就活イベントの意識付けが足りなく
「まるで授業をしているみたい」との意見も法人側からいただきました。
これとは反対に、説明を受けた法人でインターンシップ等をしてみたいと感じた学生や
実際に、3週間の先進農業者体験学習へ行った農大生もいると聞きました。
若者の一次産業への興味関心を醸成するための行事として、非常に高い可能性・手ごたえを感じることは
できました。また、次回開催を望む声も多数いただくことができました。
だからこそ、頂いたご意見をしっかり受け止め、より業界への理解推進や就職機会の創出に資する行事に昇華してきたいと思いました。
出展頂いた皆様、参加頂いた学生の皆さん、ありがとうございました!