【農薬のことを正しく学ぼう!♨おんせん県おおいた 食の安全安心 農薬シンポジウムin大分2024】
7月17日(水)に大分県総合社会福祉会館にて開催されました。
第1部は、千葉大学名誉教授の本山直樹氏による講演『農薬とは何?』でした。
農作物を保護することの必要性(農耕地は人工的な空間=食料生産工場)
農薬が果たしている役割(最大収穫量を安定的に確保、労働生産性の向上)
など、具体的な数値やグラフと共にご自身の学生時代の経験談も交えて、
農業従事者でなくとも理解出来る内容でした。
第2部の『大分県の取り組みについて』では、大分県農林水産部地域農業振興課の
石坂氏と廣田氏、大分県農業法人協会の衞藤副会長の3名にお話していただきました。
実際に農薬を使用する生産者だけでなく、官民が連携して作物保護に取り組むことの
必要性を感じました。
個人的にはイチゴ栽培における害虫であるハダニの天敵、チリカブリダニ(攻撃型)とミヤコカブリダニ(待ち伏せ型)の
話が興味深く、「農薬取締法的に天敵も農薬に含める、とはこのことか…!」と
感心してしまいました。
第3部のパネルディスカッション『食の安全安心と農薬の役割について』では
一般参加(消費者の視点から)の坂井さんの
「適正な農薬の使用とはいうものの、個人の力量次第では?」という意見を皮切りに
主に「農薬を扱うことに対するリテラシー」についての議論が交わされました。
パネリストの方々からは、各々の立場での問題点・解決方法について意見を伺うことで
出来ました。
市民農園や大手スーパーの産直コーナーが一般的になり、オーガニックなどに拘る消費者も増えましたが、
生産者だけでなく消費者も農薬について正しい知識を得ることが、私たちの安定的な食生活を守り、彩ることに繋がると
認識出来たイベントでした。
(シセイ・アグリ『白ネギかぼすぽん酢』と『白ネギたっぷりみそ』のお土産つきでした!)